ガソリンは下がっているのに灯油は下がらない原因は!?

灯油の値段が「なかなか下がらない」と感じる背景には、単純に供給側だけでなく国際価格や政策、補助金の仕組みなど複数の要因が絡んでいます。以下に整理して説明します:


🔹 1. 原油価格が高止まりしている影響

灯油は原油から作られる燃料の一つなので、原油価格の動きが直接的に影響します。
国際的に原油価格が下がっても、それがそのまま日本の灯油価格に反映されにくい状況が続いています。原油価格の下落があっても、輸送コストや保管在庫の価格評価が高いまま残ると、小売価格に反映されにくいことがあります。

✔︎ 原油価格が下がっても消費者価格の下落が遅れる傾向(価格の下方硬直性)が指摘されています。


🔹 2. 為替(円安)の影響

灯油の原料である原油は米ドル建ての国際価格です。
日本円が弱い(円安)と、同じドル価格でも円に換算した時に高くなりやすいため、灯油価格が下がりにくくなります。
(※円安が進むと生活物価全体の上昇圧力にもなります。)


🔹 3. 需要の季節性

冬に向けて暖房用灯油の需要が増える時期は、需要の強さが値段を支える方向に働くことがあります。つまり、原油価格が下がっても需要増で価格が高止まりしやすいです(季節的要因)。


🔹 4. 政府の補助金制度の仕組み

日本では燃料価格の急激な変動を抑えるために政府の補助金制度(燃料油価格の激変緩和・定額引き下げ措置)があります。
この制度は「価格が急騰するのを抑える」ことが目的であり、必ずしも大幅な値下げを確約するものではありません

例えば灯油の場合は定額で1リットルあたり約5円の補助が継続されていますが、原油価格や為替、流通費などの要因を打ち消すほどの効果が出ず、高止まりに見えることがあります。


🔹 5. 小売価格の下落が遅れやすい(価格の硬直性)

灯油やガソリンのような燃料価格は、**卸売価格の下落があっても小売価格がすぐには下がらない「下方硬直性」**という現象があります。
これは補助金制度下でも起こりやすく、結果として消費者価格が国際価格の動きに追いつかない形になることが指摘されています。


🔹 まとめ:灯油価格が下がりにくい主な理由

要因影響
国際原油価格高値が続くと灯油価格も下がりにくい
円安灯油輸入価格が割高になる
需要増(季節性)冬場は需要が強く、価格が高止まりしやすい
政府の補助制度急騰抑制が目的で、大幅値下げにはつながりにくい
価格の硬直性卸売価格が下がっても小売価格に反映しにくい

⭐ 結論

灯油価格は単に「原油価格の動きだけ」で決まるわけではなく、為替・需要・政策・流通の仕組みなど複数の要因が絡んだ結果、下がりにくい状況が続いている、というのが現状です。つまり、消費者が感じる「なかなか下がらない」という印象は、こうした構造的な背景によるものです。

⛽ ガソリン価格が下がっている理由

✅ ① 税金(暫定税率)廃止の影響

2025〜2026年にかけて、ガソリンにかかっていた暫定税率(1Lあたり25.1円相当)が廃止されました。この影響で、ガソリン価格が大きく下がる土台ができています。2026年1月時点では全国平均で約151円まで値下がりしています。

✅ ② 政府の補助金が上乗せされた影響

暫定税率廃止前の2025年末〜12月にかけて、政府がガソリンの補助金を引き上げたことも価格低下を後押ししました。補助が増えると石油元売り価格が下がり、ガソリンスタンドの価格にも比較的早く反映されます。

✅ ③ 価格が何週も連続で下落

経済産業省のデータでも、10週以上連続でガソリン価格が下がっているという統計が出ています(2026年1月時点の全国平均。灯油も下がってはいますが、ガソリンの方が値下がり幅が大きい)。


🔥 なぜ灯油はガソリンほど下がらない?

これは重要なポイントです:

🔹 ① 補助金の仕組みが違う

灯油の補助金はガソリンより少なく固定的(例:1Lあたり約5円)で、増額しにくい仕組みです。暫定税率の影響もガソリンほど大きくありません。

🔹 ② 需要の季節性が強い

灯油は冬の暖房需要の影響が大きく、季節的に需要が高まると小売価格が下がりにくい傾向があります。

🔹 ③ 流通構造の違い

灯油は家庭配送や18L缶での販売が多く、ガソリンのように「給油所間の競争」で大きく値下がりしにくい面があります。


📊 今の状況のまとめ(日本)

項目ガソリン灯油
価格動向下がっている高止まり(下がりにくい)
主な要因税率廃止・補助金増・国際価格補助金少・需要強・流通構造
消費者への影響比較的実感しやすいあまり実感しにくい

📌 結論

  • ガソリン価格はここ数ヶ月で明確に下がってきています(税金の廃止と補助金政策が大きな要因)。
  • 一方、灯油は補助金が小さい・冬需要が強い・価格が下がりにくい構造のため、ガソリンほど下がっている実感が得にくいのです。

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